【漫画】リボーンの棋士をみたよ
こんにちは。小学生の頃はチームで2番目に野球がうまかったのに中学生の時はチームで二番目に野球が下手でした。
皆さんは小さかったころ得意だったものはありますか。僕は冒頭でも述べたように野球をやっていて自分でも得意だと感じていました。バッティングも体は小さかったけれどもかなり打つことができていたし、何より野球が大好きでした。家に帰ってきてから、近所の公園で壁当てをするのですが、2アウト満塁だとかシチュエーションを自分で考えて壁当てをしていました。3時間くらいやることもあっていつも帰るのは真っ暗になってからでした。
中学校になってもちろん野球部に入部しました。変化球も投げることのできる中学野球で僕は全くカーブが打てませんでした。また成長期でみんなの体が大きくなっていくのに対して全く僕の体は大きくなりませんでした。小学校の時は早かった足はいつの間にか速くも遅くもなくなっていました。
試合にももちろん出ることはできずに遠征に行っても何もせずに帰ることが良くありました。それくらいから、あれだけ大好きだった野球がだんだん嫌いになってきました。悔しくて死ぬ気で練習した時期もありました。一日に素振りを500回やってみたこともあります。それでもチャンスを与えられても何も結果が残せない自分には才能がないんだなと考えるようになりました。高校では野球をやめました。
小さいころの夢は大きな夢のことが多いです。自分には何でもできると思っているからです。でもいつの間にか自分の才能の限界に気づいて現実的な夢に代わっていきます。それが大人になるということなのかもしれません。
将棋の世界はプロになるのには年齢制限があります。奨励会というところに所属して○○歳までに〇段にならなければならないという制約があるからです。リボーンの棋士はそんな奨励会で将棋プロを目指しながらも制限に間に合わなかった主人公・安住が今まで将棋しかやってこなくてその将棋をいきなり奪われて、社会人として生活してもバイト先では馬鹿にされるというみじめな人生を送っているところから始まります。
将棋は二度とやらないと決めた安住でしたが、アマ将棋との出会いでもう一度将棋にのめりこんでいくという話です。
とにかく面白かったです。自分が好きなものとその才能が自分にはなかったこと、続けることをあきらめてしまったこと、それでも結局自分の好きなものに向き合っていくこと、そんな天才になれなかった人たちにとって響くような漫画だと思いました。
昔は少年漫画が大好きでしたが、最近はなんだか青年漫画のほうが好きだったりします。それは少年漫画の主人公が自分にとってはまぶしすぎるからかもしれません。どんな時でもあきらめない、どう考えても大切にしなければいけないことを少年漫画は教えてくれます。
しかし、成長するにつれてあきらめることも覚えていきます。青年漫画の主人公はあきらめるという選択肢を取ることもおおいから感情移入できるのかなと思います。
しかし、リボーンの棋士では大人の諦めの悪さにも焦点が当てられていると思いました。アマチュアからプロになるなんてことは、とても狭き門です。それでもそれに向かって醜くがむしゃらに世間から見たらダメな大人であってもあきらめない姿を見せられます。
大人があきらめが悪くたっていいじゃない!!
そんなことを学びました。文章だけでは書ききれない素晴らしい作品だと思うので現在完結していて7巻までなので興味がある人はぜひ呼んでほしいなと思います。
ありがとうございました。
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